震災直後、各方面では素人のボランティアが現地に入るのは時期尚早だと言われ、
その甚大な被害の規模から、足手まといになるだけと言われていました。
しかし実際には、1日でも早い、1人でも多くの人手は求められており、
人員を必要とする現地の状況は、震災直後から今も変わりません。
今回、私が参加したPEACE BOAT以外にも、小林武史さんが主宰する、ご存知「ap bank」や、
てんつくマンさん率いるNPO法人「MAKE THE HEAVEN」が今回の震災支援のために立ち上げたチーム
「め組みJAPAN」など、東北で支援活動を行うボランティア団体は多くあります。
スペシャリストとなる上記のような団体では、一泊二日のコースや週末だけを使った参加も可能で、
旅行会社が主催するようなものには、旅館一泊付きで行うボランティア活動もあるようです。
どんな感情を持って被災地へ入るということも重要ですが、納得できる世間体や個人的な精神性よりも、
いかなる動機であっても、現地で実際に活動するという具体的な実働が何よりも重要になると思います。
未曾有の災厄がもたらした痛ましい現実を目に焼き付け、
それでも強く生き抜こうとする地元の方とのふれあいの中で、こちらが勇気を貰ってしまいます。
今後の生き方に資する忘れ得ない経験が、かけがえのない貴重な影響を人生に与えてくれます。
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日和山から臨む、眼下すぐに続く海岸沿いの全壊地域。
ここから見える以上に被害はひどいと思うと、無力さに心はつぶれそうになります。