$hashikawa's blog


まず知るべきは、3ヶ月経った今もほとんど手付かずの状態である場所が多く、
復旧、復興へ向けた人手は圧倒的に足りていないということ。

人海戦術を必要とする場所や作業はまだまだ多くあり、
山積する課題へは多くのマンパワーが必要になるということです。


自衛隊の車が町中を走り、空には低空飛行のヘリが飛び、アスファルトはあちこちでうねっていて、
瓦礫だらけで砂埃が舞う町を「まるで戦場のよう」と形容する人も多い。

本来は味わい深いはずの磯の香りと呼べる風情のあるものではないヘドロ臭が町を覆い、
今にも崩れそうな建物がまだまだ多く、粉塵だらけの外を歩くにはマスクが外せません。

主要な箇所以外はほとんど信号も復旧していないため、
大きな交差点には警官が立ち、その他の場所は感覚で往来するしかない状態です。


それでも震災が起こるついこの前までは、ここに住む人々の美しい人生とともに、
ここには美しい町並みがあり、美しい社会の営みがあったわけです。

今では気が遠くなる程に変わり果ててしまったこの町を、
何としても元通りに、そしてそれ以上に生まれ変わらせなければならない。


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pic.
海上自衛隊がベースキャンプを張るすぐ隣にも、
危険な状態のままになる家屋が並びます。