今回、私が行ってきた宮城県石巻市での支援活動へは、
「PEACE BOAT」というボランティア団体の組織の一員として参加しました。
現地へ行ってまず感じたのは、被災地の凄惨な実情は何にも伝わっていなかったということ。
それはテレビや新聞、週刊誌などの各メディアの限界がどうというわけではなく、
人間が持つ脳と視覚をもってした「肉眼」の説得力はやはり優れているということ。
現地へ行き、その情景を目の当たりにしなければ感じえない複雑な心の動きがあり、
想像を絶する惨状で、こればかりはやはり実際に現場に立たないと分からない。
そして写真撮影に関してですが、節度ある良識の範囲内に於いて許可されており、
慎み深い姿勢で実情を伝える手段のひとつとして、現地の方々も認めてくださっています。
活動の合間には、実際にその目で見ておくべき場所へ現地の人が連れて行ってくれたりもして、
東北に起こった現実を伝えて欲しいという願いが込められています。
辛い画像ですが、現地の状況を知る術のひとつになればと思いアップします。
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ここにあった全てが失われたと思うと足はすくみ、言葉はすぐになくなります。
何もかもが流されたのかも知れないけれど、きっと何もかもが奪われたわけではないはず…。