「生きる」という選択肢を、地球が、自然が許してくれているから私たちは今ここに存在し得る。
そんな凶暴さを隠し持つ自然への名も無き祈りが、一刻も早い現状からの脱却の一助となります。
文明の進化と発展を優先し過ぎるあまりに人類の叡智を失い、
その脆弱な力を過信するようでは、奇跡の巡りで継続し得たこの存在は危うくもなります。
家族や恋人、友人など多くの大切な人を一瞬にして失う現実。
被災された方、犠牲となった方、避難所での生活を余儀なくされている方。
最愛の人物を失ったその心痛は察するに余りあり、心に深く残る傷は筆舌に尽くしがたい。
稚拙な思惟を巡らすことですら軽率なのではと思い悩みます。
それでも厳粛な歴史の巡り合わせで、厳粛な運命の巡り合わせで、今回の未曾有の災害を経験し、
奇しくも私たちは本当に多くを考え、学ぶこととなり、今も学んでいる最中なのだと思います。
消費の冷え込みを食い止め、経済を活性化させ押し上げることが復興のカギとなる事は自明で、
疲弊した日本が再生し、一刻も早く息を吹き返す日が訪れるよう、私たちはその力を惜しまない。
かけがえの無い人生を、生命を、生き方を、愛や志を持つ強い絆の存在を、
心の奥深くで感懐し、この人生にうなづいてみせよう。