これまでを生き、これからを生きていくうえで、
「生かされている」という事象を深く感じることとなった、
生涯忘れることのできない、長かった2011年3月が終わりを迎えます。
誰もが人の痛みに少し敏感になり、命への感謝が少し増し、
感傷的で、感情的な日々を歩むこととなった今月。
春の香りをかぐことができるのは、幸せなことなのだと改めて知り、
当たり前に訪れる春の足音が、人生の有限性と生命の尊さ、人間の気高さを教えてくれる。
抜けるような透明感のある春の青空も、下を向いていては気付くことができないし、
何気ない小さな幸せのスイッチを意識して、日本の血流を止めてはいけない。
まるで、新たな人生が始まるかのように明日を迎え、
少しずつ、誠意を持って、謹んで日常を取り戻していきたいと思います。
国を挙げて、国力を挙げて臨む日本の試練に、私たちは負けない。