峻烈、苛烈が続く毎日、精神衛生を保つ癒しとしての時間の可能な限りの確保を目指し、
「ワークライフバランス」と呼ばれるものの実際の難しさに苦笑する日々です。
さて、11月24日のBIG CATで限定リリースするコンピレーションアルバムの制作が佳境です。
各アーティスト達とレコーディング空間をともにしながらディレクションを行い、
音のディティールに迫る作業を繰り返して、順調に録り進めています。
体内に、心に、無形で多元的なものとして既に存在する表現をまずはイメージし、
音にして、さらに音楽にするという工程でもあると考えられるこのレコーディング。
音質として、再現性として、いかに劣化なく空気に振れさせるかという、イメージと楽曲を結ぶ、
触媒のような存在としてのミュージシャンには、穏やかな空気の中にも重責がまといます。
意匠を組み、音像をデザインするクリエィティビティー溢れる時間の連続は、
基本的にはリラックスした和やかなムードで進むわけですが、
産みの苦しみを経た楽曲が、誕生する胎動ごとパッケージするかのように、
繊細に神経を研ぎ、精神的なエネルギーを使い切る時間でもあります。
そんなリラックスと緊張が共存する特殊な時間を過ごした後には、
興奮気味の脳に静穏を与えるべく、ふと、モンクのピアノに逢いたくなります…。
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窓の向こう、遠巻きに映るお台場を眺めてのご褒美的なランチは「BiCE東京」
ジェントリーでフレンドリーなネイティブのスタッフが、
疲労を訴える心に少し贅沢な栄養を注いでくれます。