これまた昨年末の話で恐縮なのですが、友人が出演するお芝居、
「プラズマみかん第4回公演『血と金魚』」を観に行って来ました。
同じ芸術の分野とはいえ、普段接することの少ないカテゴリーの表現を味わうのは、
日常にはない刺激を得られるし、やっぱりとても勉強になりますね。
ジャンルにもよりますが、音楽に於いて、自分をさらけ出すライブとは少し異なり、
役者というのは、その役を演じながらも、役者としての自分らしさを表現しなければならない。
与えられた役に必要な条件を満たし、技術力で見せるだけではなく、
舞台でその人が発揮する機能や個性で味を加えていくわけです。
物語も、予想していた以上にメッセージに奥行きがあり、様々なテーマやコンセプトが混在した、
絡み合うように抽象的に展開するストーリーは、最後まで充分に楽しめました。
余談ですが、会場へ招くお客様への公演通知も素晴らしかった。
受け手の気持ちに配慮し、気遣いや想いやりにあふれた丁寧な公演案内メールは、
アマチュアのショービジネスに於ける垂範の様な営業姿勢でしたね。
アマチュアの劇団に於いては、音響や証明、脚本や美術に大・小道具、宣伝・広告などに至るまで、
その大半を役者自身がまかなっていることと思います。
「花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根は見えねんだなあ」
という相田みつをさんの有名な詩があります。
どんな組織や仕事にも当てはまる、常に意識しておきたい秀逸な言葉ですね。
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デザインも可愛らしい公演フライヤー。
ちなみに、劇場が入るビルの入口にはポーター的な人が立っていました。