循環の良いフレッシュな情報を発信し続け、常に刺激的な話題が提供できるというのは進化している証。

そういった点では、先日久し振りに逢った「UNDER NINE」のシロハタくんはまだまだ若いながら、というよりは若いからなのか、中々に先鋭的な意識の持ち主ですね。
実は数年前からよく知る仲で、「UNDER NINE」初期の音源や、前身バンドのレコーディングのオペレートをしたのは私だったりします。(笑)

近況報告や今後を見据えた来年の活動方針を話し合い、将来的な夢や野望から具体的な目標や戦略まで、たわいもない話も含め長時間に渡って論議しました。
バンドの発想力と柔軟さに、私側から提供できる機会で協力し、クリエイティビティーに満ちた創造を色々と発信できそうです。
発表できる段階がくれば少しずつアナウンスしていきますので、それまでお楽しみに。


スタジオワーク、ライブ活動、レコーディングなどは、確かにバンドにとって主となる活動であって、「吸う」と「吐く」のバランスを保つ呼吸のようなものでもあります。
ただ、それだけのアクションでは面白味に欠けるし、更にそれが、意識や目的が希薄となったルーティン化されたものとなると、新鮮味が薄らぐうえに、クリエイターとして危険な状態です。

ある種、因習とも言えてしまうんじゃないかと思える程に、成果が望めず顧客意識を欠いたセオリーを持ったアーティストも時折見かけます。
形式にはまった活動ではバンドの成長も鈍るし、多くの人の興味を引くことは難しい。
楽曲のアレンジに新鮮さや斬新さを求めるように、それらを活動そのものにも意識してもらいたい。

常に変化し、イノベーションの気持ちがあるから進化できるんじゃないでしょうか。
新たな試みや慣れないことをする時に感じる違和感やストレスは、振り幅を広げ成長している証拠。
成長痛や陣痛という感覚で、進化や創造には外せない痛みです。

企画会議などでは、全員が賛成するようなアイデアは既に古いと言われます。
大半が反対するような突飛なアイデアに将来の可能性があり、そのアイデアを実現させた先に未来の光はあるんじゃないかな。


数年前、小泉元首相の所信表明演説にも取り上げられた、
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である」
という、進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンが示したとされる考えがあります。

変化できないからといって死ぬような世の中では今はないですが、アーティスト生命という点では、やはり変化を恐れてはいけないですね。

*ちなみに、上記の言葉はダーウィンの著書「種の起原」に記されているとよく言われますが、実際にそのような記述はないみたいですね。
ただ、進化論を理解するにあたっては重要な考察の仕方なのだそうです。