よくありますでしょ、「納豆パスタ」だの「納豆チャーハン」だの(「納豆ラーメン」なんてのもあったかな?)。

 僕、そういうのは「イメージ」とか「食わず嫌い」なとこもあってずっと避けて通って来たんです。お店で頼むも調理実習/男子ごはんごっこするにあたっても。

 決して納豆は嫌いでもないのに、何でそうなんだろうなぁと思ったある日、気がついてしまったのですよ。


「俺は別に納豆なんて、改めてアレンジレシピに走らなくてもフツーに醤油かけて(気が向いた時は味の素ひとつまみばかし)(タレ・カラシ付きならそれ使って醤油チョロンと)白飯のお供として充分に美味い美味いと食べられる組だから」と。


 なので「食わず嫌い」もへったくれも、わざわざそんなアレンジレシピみたいなのに乗っかってそこまでして納豆食わなきゃいけない状況も必要など俺にはないと気づいたんです。


 そこに気づいた時、我が生まれ故郷の青森(や青森の郷土料理を出してくださる東京あたりのお店)では「納豆筋子」なんだか「筋子納豆」なんだかなるものがもてはやされているらしいと知りまして。


 えぇ、筋子(の醤油漬け)は納豆以上に大好物ですよ。「死ぬ前の最後の晩餐は『青森県産米で熱っつママ(それも鍋で炊いた焦げまんま)さすんずご』が良い」としてる僕ですよ。

 したばってだはんでって納豆と筋子合わせるがぁ? って、「こんなもんこれこそ絶対に手を出すか!」としてたワケです。

 ところがどっこい、だいぶ前にスシローに行った際、その納豆筋子がメニューにありまして「まさかこんなとこでお目にかかれるとは?!」と、「後学のためにモノは試しで」とか何とか言って頼んでみましたよ。


 うん、決して不味くはない。

 けど、「やっぱり納豆は納豆、筋子は筋子で別々に食った方が絶対にイイや」というのが僕の率直な感想。


 後に帰青した折にその時の事をふと思い出し、かーちゃんに「納豆筋子ってどう思う?」って聞いてみたら食い気味に「ヤだ」「そんなの有り得ない」「絶対食べたくない」と言わんばかりに即アタマを横に振ってましたね。

 その反応を目にした時、「あぁ、おらーやっぱりかーちゃんの息子だ」「納豆は醤油で白飯と食べるもの。の血をしっかり受け継いでいるんだなぁ」と思いました。


 ただ誤解して欲しくないのは、「納豆は苦手だけど体には良いというから食べたい」人とか、そういう人のためにアレンジレシピを考える人がいる、そんな方々に対しては否定するつもりは全くございません。

 僕とて好き嫌い(食わず嫌いも含め)の激しかったガキの頃があってかーちゃんにはその面でも苦労や面倒をかけた組ですから。



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