『探夢路』さんを後にし向かった先はこちら。
『原食堂』さんです。
こちらはこちらで『青森県広報広聴課』さんのYouTubeチャンネルで紹介されていたのをキッカケに知りました。
それで見たカツカレーが美味そうでねぇ…
改めて調べてみたら実家からもそう遠くない事がわかりまして、何年越しかでやっと初訪問と相成りました。
昼・夜通し営業というのは事前にチェック済みでしたので、時間的な心配をする事なく「ゆっくりめな行程で」組む事ができました(そこそこにご近所さんですから帰るのもそんなに遅くはなりませんし)(14時を少し回った頃に入店です)。
入店し、適当に空いているカウンター席へ(後からいらした常連と思しきお客さんが一人ながら当たり前のようにスッとテーブル席へ向かわれたので、空いてる時ならそれも「OK」なスタイルのようです)。
座ってまず目に飛び込んで来たのが、女将さんがちょうど休憩時間に入られたのでしょうか、カウンターの端の席でまかないと思われるラーメンを食べ終え厨房裏へ引き上げる姿。
「あぁ、そんな時間帯かぁ」「なんか良いなぁ、こういうの」とどこか微笑ましく、訳もなくほっこりしながらカツカレーをお願いします。
(入店時、こののぼりを目にしてつい揺らぎそうになったのはナイショ)
注文を告げた後、まずマフラーを外して膝に乗せていたところ、「お荷物はこちらへどうぞ」と店主さん自ら荷物入れのカゴ(阿佐ヶ谷ロフトに置いてあるようなあのタイプ)(ってそれで通じる方は少ないか)を持って来て下さり、食べる前からそのお心遣いにすっかり“掴まれて”しまいます。
そんな温かさに包まれて
カツカレー ¥800
まずカレーよりもスプーンとフォークをこのように洋食屋さんばりな形でお出し頂いた事に衝撃と感動。
いただきます。
まずルーのみ一口。後から鼻腔にふわっと漂う中華な香りに「あぁ、ラーメン屋さんのカレーだ」と納得。それだけで「頼んで良かった」と食べ終わる前から満足できずにはいられません。
カツカレーながら、肉はカツのみじゃない、というのも心憎い(メニューに「カレーライス」もありますので、同じカレーを使っているのなら当たり前なのかも知れませんが、こういうところにもまた、客の心をますます掴んで離さなくしてくれるのですよ)。
カツも食べ応え充分、脂身たっぷりなところを使って下さったのがとにかく嬉しい。
若い頃から「安倍譲二さんみたいに60過ぎても『豚肉は脂身が一番ウマい』と言える自分でありたい」な僕にはいちいち“刺さる”、「どんだけこっちの心“掴んで”くれるんだ」と、「美味いなぁ」「旨いなぁ」、声にこそ出しませんでしたが、もうホントそれしか言葉が出て来ません。
会計の際にご主人に「ごちそうさまでした」は伝えましたが、退店時、お店の扉を開く時に改めて「美味しかったです」と、本当に無意識に伝えた、と言うか伝えずにはいられない気持ちに駆られました。
「気持ちの良い接客」とはいろんな方がそれぞれの形で訪れたお店を褒める際に使いますけど、こちら原食堂さんも間違いなくそんなお店でしたが、何かその言葉で片付けてしまうのも違うなぁ、「腰の低い店主さん」ではありましたが、こういう場でその言葉を使うのもまた陳腐すぎるよなぁ、さてこの俺の無いアタマでこの気持ち、こちらのお店・店主さんの事をどう表現したものかと、ともすれば(こちらの前に訪れた『探夢路』さんも含めて)「果たして“美味しさ”とは何だ?」なんてとこまで考えが飛びながらつらつらと帰路についたのでありました。
次は『天中華そば(えび天入)』狙いでお邪魔しようかしらん。
いや、《そば・うどん》もメニューにあるお店ならそっちもそうだし、丼ものだって間違いないと思うよ。