皆さん、こんにちは。クリスマスソングが聞こえる季節になりました。1年もあと1か月余りですね。
さて、今回の院長ブログは、先週東京で開催されましたプレツーソンコース、メインはワイヤーのベンディング、曲げることを教える講習会ですが、それにインストラクターとして参加してきましたので、そのご報告です。
現代の矯正治療は、既成のワイヤーを入れるだけで、曲げを入れない先生が多く、それではその患者さんに合った位置で緊密な咬合関係を得ることができないのです。硬い太いワイヤーでさえも自在に3次元的に曲げられる技術を身につけると、心強く、安心して難症例の治療に望めますが、そうじゃなければ平均点は取れるけれども、100点満点に近い仕上がりは望めないわけです。若い先生たちは、なかなかそれを教えてもらえる場所がないので、いつもこのコースは多くの受講生が来ます。
今年も、ツイード ファウンデーションのボスである、クロンツ先生をアメリカからお招きして、受講生26名、インストラクター15名で開催されました。
進め方は、ボスがまずインストラクターにデモンストレーションを行い、受講生に対する指示をインストラクターに出します。午前中はここまで進めるとか、ここでチェックするようにとか細かい指示が出ます。
それを各テーブルに戻って、インストラクターが曲げ方を説明しながらデモして、それから受講生の先生方が曲げ始めるというわけです。皆に見られると失敗は許されないので、いつもより慎重になります。どんなことをしているかを具体的にお話ししますと、
英語で書かれた指示書どおりに曲げていくわけです。まずは直線のワイヤーのベンドから始まります。
次のステップは患者さんを想定して、こんなカードに合わせるように曲げます。
いろんなチェック用のものも利用します。曲げる角度も指定して、それに合わせます。
こんな感じに曲げるわけです。
実際のプライヤーの握り方や、曲げ方、その曲げた程度のチェックの方法なども教えます。
例えば、こんなワイヤーを指示書どおりに曲げていくわけです。
最終日には、自分の治療した症例を、模型やレントゲンを持って行きボスにチェックしてもらいました。先日行ったダラスでは、ボスは人気で世界各国の先生が症例相談をしてもらいたがるので、とても近寄れませんが、日本にいる時は、貸し切り独占状態ですから得した気分になります。良く治っていると褒めていただきました。ボスも模型を持って記念写真に協力してくれました。80歳になってもお元気で、実際の臨床もばりばりやられているそうです。
若い先生たちとの触れ合いも刺激になりますし、インストラクターとのディスカッションも勉強になります。今回も有意義な3日間をすごせました。
また臨床に真摯に取り組んでいきたいと思います。
今回の院長ブログはこれまでです。皆さまお元気にお過ごしください。
徳島の歯列矯正治療専門医院 藤崎矯正歯科クリニック
当院のホームページ http://fujisaki-kyousei.com もご覧ください。