樗蒱一(チョボイチ) | えどまみれ

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江戸時代に特化した内容になるかもしれません…笑

前回博打の種類という記事で紹介した
樗蒱一』というひとつのさいころを使って行う博打について

樗蒱一は”ちょぼいち”と読み、チョボとも呼ばれます
競い方はいたって簡単、椀の中にさいころを入れて上に出た数で勝負を決めます
金を賭ける人は数字の書かれた紙の予想した数の上に賭け金を置き、出た目と同じ数に賭けた人が勝ちです。
さいころを振るお椀はとか壺皿とか言われ、さいころを振る人のことを筒取(どうとり)と言います
金を賭ける人は張子と呼ばれていました
また、筒取はひとりに決まっている場合と張子が順々に筒取をやる場合があり
前者を定筒、後者を廻し筒といいます

ちなみに、勝者は賭け金の4倍を受け取ることができるので
筒取の利益は(賭け金の総額-勝者の受け取り金)となります

この樗蒱一という博打は国史大辞典では博打の項に真っ先に出てくるものなので
そうとう有名な博打であったと思われます

参考文献:『国史大辞典』(1997年、吉川弘文館)
          『第三江戸時代漫筆 盗み・博打』(1990年、明石書店)