こんにちは。T.Duckです。
今回から、ディズニーランドの様々なアトラクションやテーマランドのバックグラウンドストーリーや魅力を語っていきます。
今回ご紹介するBGS(バックグラウンドストーリー)は、東京ディズニーランドに訪れると最初に訪れる場所、ワールドバザール。
Walt Disneyが幼少期を過ごした1900年代初頭のアメリカはミズーリ州マーセリンの街並みがモデルとなっているこのエリア。
ペニーアーケードやグランドエンポーリアムなど色々な施設があるディズニーランドの玄関口とも言える場所です。
そんなワールドバザールはアメリカはカリフォルニア州にあるディズニーランドとフロリダ州にあるマジックキングダムにあるメインストリートUSAというエリアを元に作られたエリアです。
こんな感じに、東京ディズニーランドとは違い屋根が無いのが一番の違いですね。
なぜ東京ディズニーランドのワールドバザールには屋根があるのか?
それは、温暖湿潤で雨の多い日本の気候に配慮して屋根が付けられたんです。
ちなみに、地面にある線路は東京ディズニーランドには無い馬車鉄道のレールです。
こういった馬車鉄道は昔々の明治時代に日本でも走っていました。
僕もアメリカのディズニーランドに行ったら乗ってみたいアトラクションです。
さて、「ワールドバザール」という名称、東京ディズニーランド開園から40年が経ち、もうすっかり馴染んだ名称ですが、今一度、よく考えてみてください。
ワールドバザールは上記の通り、アメリカの街並みをモチーフにしたエリアです。
では何故、「ワールド」って入ってるんでしょうか?
その理由を説明してくれる1枚の画像があります。
まだ遊園地の名前も「東京ディズニーランド」と決まる前のものですね。
「Oriental」はみなさんもご存知、東京ディズニーリゾートを運営している会社「オリエンタルランド」から取ったものですが、そもそもオリエンタルとは、「東洋の」という意味があるのです。
つまり「Oriental Disneyland」というのは直訳で「東洋のディズニーランド」という意味になります。
東京ディズニーランドは初めて海外にオープンしたディズニーランドなので、こういった名前の候補もあったそうです。
では、このコンセプトアートについて。
何やら「ITALIA」と書かれた旗があったり、全体を見ても、アメリカの街並みと言うよりかはショッピングモールみたいな雰囲気です。
これこそが、ディズニー社が東京ディズニーランドに作りたかった世界中のお店を一つに集めた市場、通称「ワールドバザール」。
しかし、オリエンタルランド社が「そんな独自性のあることはしないで、あくまでもディズニーランドが日本にやって来たという感じを強くして欲しい」とディズニー社に要求し、この「ワールドバザール」計画は流れてしまいました。
そうして、アメリカのメインストリートUSAとそっくり同じものが日本にも作られることになったのです。
そのため、ただの屋根付きメインストリートUSAなのに「メインストリートUSA」という名称ではなく、ワールドバザールという名称なのはその名残りという訳です。
では最後に、ワールドバザールの強化遠近法について
ワールドバザールの建物を見ると1階部分、2階部分、3階部分で窓の大きさが違います。
これは、建物を実際の高さよりも高く見せるための工夫ですね。
Walt自身が元々映画屋で、狭い舞台の上にいかに立派に見えるセットを作るかという事をここでも活かしてるそうです。
シンデレラ城も、上のブロックほど小さいものが使われていて、実際よりも高く見せています。
さらに、ワールドバザールの建物は茶色や赤色の建物が多くありますが、こういう色は前身色(進出色)といい、実際よりも近く見える色なんだそうです。
それに対しシンデレラ城の青い屋根は後退色といい、実際よりも遠くに見える色です。
事実、自動車事故で一番多い車の色は青色なんだそうです。
実際よりも遠く見えてしまうのが原因ですね。
いかがでしたでしょうか。
普段は皆さん何気なく通っていくワールドバザールですが、こういったところにも注目して散策してみると、見え方が変わりますよ。
それではまた次の記事でお会いしましょう。