今年の作品で『高野豆腐店の春』と迷うベスト作品です。もちろん、私の鬼太郎に対する思い入れもあるのですが、鬼太郎が誕生する昭和31年という時代の描き方が私の好きな横溝正史や京極夏彦が描く世界観に似た臭いが強いのも良かった理由です。まぁ、いずれにしても私の個人的な思い入れが強いトコロを刺激された出来になっていたのが一番ではありますが、それ以上に最後で泣かせてくるのは卑怯だと思うほどに好きな仕上がりでした。

作品自体は一番最近の沢城みゆきの作画ではありますが、TVシリーズでもキチンと水木らしさを残した上での現代的な表現がされていて、違和感に思う人もいるとは思いますが、私は現代的なところも含めて好きではあります。そして主役の鬼太郎の父親が関俊彦であるのも凄く好きなポイントでした。