久しぶりに暑苦しいほどの男臭い青春作品だったと思います。実写だったら受け止めきれなかったかもと思える熱量に心を焼かれましたね。それぞれひとりの人間として夢を追い続け向き合った時にはそれぞれにドラマがあり、それをひとりの人間を通して映し出した作品かと。そういう意味では現実味のない部分、たとえば恋愛要素は切り捨てたトコロがより熱くしているかと。

映像はアニメながら実写で使われる技法を意識しているカット割りも多く、そこに作品が描き出すリアリティだったり、高揚感を煽られたりと引き込まれる演出は素晴らしかったです。音楽の盛り上げ方も素晴らしかった。