『マジカル・ガール』のカルムス・ベルトロの監督作品というコトで、なんとなく予告を観た感じ以上のコトを期待したのですが、割としっとりとして淡々と終わっていった感じです。期待値が上がりすぎたのかもしれませんが、基本的な監督の持ち味はあったかな、と思います。ブラック・ユーモアなのかわかりにくい表現が顔を出したりするところはクスっとしましたし、日本が好きすぎる要素も満載でした。人間の業をえぐってくるのも、健在です。
個人的には『マジカル・ガール』のとんでもない目にあっていく主人公の雰囲気を期待していたので、ファンタジックな世界と現実世界との曖昧さみたいなものを期待していたのだと思います。それからすると、なんでそうなるのかは比較的にわかりやすくはあったのですが、物足りなさを感じる表現だったと。