『キック・アス』や『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーンの監督作品。そういえば彼はあんあり監督としての作品はないのですよね。

人気スパイ小説家の女性が本物のスパイと悪の陰謀に巻き込まれていく、というスパイ・アクションと陰謀に巻き込まれる理由を知っていくサスペンスの二段構えな作品でした。ノリは『キングスマン』的な軽快さとジョークを交えて、主人公が真実に疑心暗鬼になっていく過程はよくありながらもマシュー・ヴォーンとしての持ち味がよく出ていると思います。善くも悪くも娯楽的で昨今の伏線回収を考えると予測できる安心感みたいなものではあるかと。

個人的には小説で書かれていたアーガイルをヘンリー・カヴィルが演じていたのですが、スパイなのに目立つ格好をしていたり、セリフの言い回しがいちいちくどくて変態的なのは好きでした。