ワインスタインの判決も出たところですが、やはりこの手の作品というのは今だからこそしっかりと考えるべき問題で、それは男性目線でこういったことが問題になる、ではなく女性目線で感じ方が違えどそれがハラスメントととして訴えるべき事例だと気づかせるコトを主眼に置いているように感じるからです。作品はハラスメント疑惑を紐解いていくという売れ込みなのですが、実際はその訴えに至るまでの過程が細かく散りばめられていて、男性の行為言動を断ることによって仕事から外されたり、それと気づかずに受け流しているものもいたり、しかしながら直面したハラスメントに身動きできなくなり行為を受け入れてしまう。全くもって卑怯な行いだと思う。

エイルズにしろ、ワインスタインにしろ、それは権力と欲望を行使してきた人物は狡猾で女性たちに近寄り、しかしそれは自分にもあるであろう黒く淀んだ蠢く心の一部でもあるように思い、私にとっては怖い作品でありました。自分の人付き合いの中で、いつそれが動き出すのか、それをキチンと支配しきらなければ、と思う次第です。