とにかく格差をエグる素晴らしい作品。平等を謳った国家政策の下で志があろうとも、出自の格差からは逃れられないという、今を奥深く描いていると思います。話は冗談めいた、それこそオーシャンズ・シリーズみたいな軽快さを感じさせるのですが、順風に進んでいると思ったキム家の計画に意外な事件が起こるコトによって、作品の本質が急に暴かれていくところが、鬼才と呼ばれるポン・ジュノの作品だからこそ描ける展開だと思います。
同じ社会に同じ人間として生きていながら、本当に平等とはなんなのか。生きていくコトに必死な者はそんなコトも考える余裕もなく、また満ち足りている者はそんなコトを考える必要もない世界。格差が拡がりそれが当たり前になってきている今の世の中の真実を伝えようと必死なポン・ジュノの姿を感じる作品でした。