日本社会の底辺で生きる子どもたちの、鬱屈したやり場のない衝動を描いているものも少なくはないですが、そこにタロウという学校にも行ったことのない少年が加わるコトでその狂気の描き方が俄然良くなっているように思います。それもタロウを演じるYOSHIくんの演技力と、彼自身が放つ独特の雰囲気が為せるものかと。仲野太賀くんが以前にラジオでこの役を誰にするかで監督が悩んでいると言っていましたが、彼が現れるまで粘った勝利、のようにも感じます。
とにかく、鬱屈した少年たちの行動原理だったり野蛮な暴力性だったり、しかしそこの隙間から見えてくる仲間意識や彼らなりの境界線だったりと、色々と観るものに感じさせてくれる素晴らしい作品です。何がどうなる、ということではなく、そこにある少年たちの苦悩と衝動を良く掘り下げていると思います。