原作は未読ながら、かわぐちかいじらしいと思える出来上がりで楽しめました。戦闘から戦争について考える、戦後の日本が背負い掲げてきた第9条のこれからの考えをひとつ、提示してくる。変わりゆく世界情勢に合わせどう決断していくのか、というのを艦隊戦を通して私の思うかわぐちかいじだと思うので、そういう感じの作品だと思います。

戦闘描写はクオリティそのものは高いものの、演出が悪く同じカットの使い回しをしているような出来であったのは残念かと思います。もちろん、主題は戦争と平和なワケで戦闘シーンそのものは味付けではあるとは思うのですが、原作はそのへんも面白味のひとつなのでもう少し突っ込んでほしかったな、と。ただ、かわぐちかいじのキャラクターを西島秀俊さんと佐々木蔵之介さんが演じているのは面白く、人間ドラマ的な部分では中堅以上のどっしりとした重みのある良い演出が見どころだと思います。