まるで上手く噛み合わないパズルのよう。本当はひとつのキレイな絵が描かれているはずなのに、ちょっとした違いでそれが完成しない。愛情が深く感じられるほどに悲しみも強く感じる。

母も娘も、別れた父も、それぞれに愛情深く、それぞれを思いやっているけれど、やはり母の心は落ち着くことなく、マチルドを苦しめるのが切ない。マチルドも頑張って頑張って支えようとするけれども、子どもの限界はやはり近く破綻してしまう。マチルドが飲み込んだ言葉をフクロウが代弁し、マチルド自身も母との暮らしの終わりを感じていたように思う。観ていて「もう少しだけ、もう少しだけ」と儚い期待を込めて映像を追っていたけれども、辛いなぁ、と。それでも温かく優しい作品として心に残るのは、映像の美しさからでしょう。