マーベルにしろDCにしろ、最近のヒーローものがダークで陰鬱な鑑賞感を与えるものが多かった中、ここ数年で登場した『アントマン』やディズニーの『スパイダーマン』は比較的コメディ寄りで笑いと痛快さがありました。その後に登場する、ソニー・コロンビアの制作ですけれど今作『ヴェノム』ということで、また陰鬱な感じかと予告から印象を持っていましたが、これが意外と軽く気分の良い出来なのは楽しかったです。

そもそも、マーベル史上最強のダークヒーローとしてのヴェノムです。が、それよりもブラックなユーモアを混ぜて痛快さにバランスを取ったのは驚きではあります。エディ・ブロック役のトム・ハーディの声も嗄れていて、ゆっくり喋られると陰鬱さMAXになるのですが、そこを避けてブラックなユーモアを交えて、街もサンフランシスコにしたことでより明るく軽快な感じに仕上がっていると思います。しかし、その軽快さゆえ、作品としては物足りないと感じるところでもありますが、次回作の制作を考えるとこのくらいが商業的にもちょうど良いのかと、考えるところです。