イーライ・ロスらしい悪趣味な演出とブルース・ウィリス演じる家族思いの外科医のコンビネーションが楽しめるアクション作品かな。オチのつけどころが予想に反して好みな感じだったので、ニヤニヤと劇場をあとにしました。
アクション作品ながら、実際にそうなっていくのは物語も後半で、そこに至るまでの過程がとても良かったと思います。犯罪の多い都市シカゴで外科医として財産も名誉もあり、家族関係も円満で何ひとつ問題の感じられない主人公ポール。彼の家族が強盗に遭い、妻を失い娘は意識不明に陥ったとき、正義の名のもとに悪人を殺していく。その中で目的は家族を襲った強盗集団なのですが、そこは作品的にはアッサリと見つかるし、悪人を殺していく数自体も強盗集団を含め10人にも満たない。日本のキャッチコピーからすれば見掛け倒しな印象も受けますが、前半にしっかりと家族関係であったり、彼を取り巻く環境、犯罪が横行している都市に暮らしているというコトを描くことで、むしろ不要なアクションシーンや悪趣味な殺しのシーンを省いても十分に楽しめると思います。何よりも主人公が秘めたるパワーを持ったヒーローではなく、復讐に燃えるひとりの父親という描き方が良かったところです。