元軍人で盲人、というだけでココまで超人的なものかな、と思えるところもあり、ムリがないワケでもないのだけれど、それ以上にホラーとしての演出が素晴らしい作品ですね。『ドント・ブリーズ(Don't Breathe)』、つまりは息を潜めろ、というこの状況の恐ろしさをよく表していると思います。

そしてゴーストタウン化したデトロイトが舞台というのも、とても良かったと思います。盲目の元軍人の家の周りには誰も住んでいないという状況。もちろん、それは舞台演出としての手段もありますが、退んだ街を表現するのに良い。また、主人公の少女の家庭環境の悪さも、そして強盗によって得た金で人生を取り返そうとする姿も、アメリカにおける貧富の差の厳しさが出ているかと。

しかし、少ない登場人物の誰にも感情移入出来ないキャラクター設定も微妙なところではありました(笑)