私としては、ブラタモリのタモリさんのように、かつての町がどのようにあったのか、ということを夢想しながら長い時間をゆっくりと楽しむコトができました。あまりにも文量が多いので、途中で一息つくためにも別の本も挟んだりしましたが、それでも面白くて早く読みすすめていたと思います。
私に馴染みの多い町というと、池袋や新宿、渋谷、それと有楽町から銀座辺りは結構歩いているのもあって、楽しい地名がたくさんでした。その思いと、著者の泉麻人さんとの言葉とを重ね合わせ、今の町これからの町を夢想する、そんな楽しさです。
そしてふと、読みながら思ったことは、70歳を超えた母のコト。母は山梨の田舎の生まれですが、中学を卒業する少し前から中野に住む伯母(私からしたら大伯母)に預けられ、昭和35年頃から青春時代を東京で過ごしていました。なので、この本の楽しみ方もまた違うものなんだろうな、と。
戦後から目まぐるしく変わっていった東京。そして、今も変わり続けていく東京を楽しむのに、ひとつの区切りとしてとても楽しい本であると思います。
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