私の好きなターセム・シン監督の最新作ということで。主役もライアン・レイノルズとアブラののったところを起用するのもなかなかいいな、と。

作品としてはとてもターセムらしい画の綺麗さが際立つ感じでしょうか。金持ちらしい豪華な部屋と、平凡な退役した家族の住む家、そして人目を避けた実験室と、その世界観の違いは彼っぽいかな、と私は思います。テーマを不老不死としたところも、彼らしいというか、それしかないのかくらいの勢いですね。作品全体としては近未来アクションとして普通かな。

 

ただ、とても気になるのは日本のキャッチコピー。

 

NYを支配した頭脳  × 特殊な戦闘能力を持つ肉体     

= 彼らは脅威の“最終兵器”に変貌する―― 

 

 

全くそんな感じはありませんでした。確かに“NYを創った”と評されるダミアンが“戦場経験”のあるマークの体に入り込むワケですが、なんともお互いの持っていた能力を活かしていたかというと、それは全くなく少しもキャッチコピーに見合った展開はありませんでした。“頭脳”も“肉体”もそれほど特殊な感じではなく、最終兵器として戦うシーンもなく、割と平凡な近未来アクションものであったかと。

やはりもっとターセムらしさでコピーを作るべきであり、それは不老不死というテーマ性に切り込んでいかないといけなかったな、と思います。邦題しかり、キャッチコピーしかり、配給会社の「作品への理解のなさ=力のなさ」を残念に思いました。