イニャリトゥらしい画法を使ったイニャリトゥらしい作品だったと思います。なんというか、とにかく説得力のある映像で現実的な厳しさを感じました。撮影方法も自然光を使ったもので、かつ厳しい状況を生き抜く主人公ヒュー・グラスの生命力に畏敬の念を感じずにはいません。
アカデミー賞に関して言えば、この作品が取ってもおかしくはありませんが、アメリカ的な時流との差、そして昨年に『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』との連続での受賞を避けたためかな、とも。しかしながら、ディカプリオの受賞は納得できる、今回は彼以外にいないのではと思わせる迫真の演技、というと陳腐にも思いますが、それに見合う役者としての彼の底力を痛感しました。