井上ひさしの戯曲『父と暮らせば』の対というような作品として、とても情感たっぷりのイイ演出が多い作品に仕上がっていると思います。主演の吉永の雰囲気や息子役の二宮和也の子どもっぽさの演技も良く、全体的には好きな空気感でした。特筆すべきは原爆の爆撃を表す演出は秀逸だったと思います。
しかしながら、私としては最後のシーンはどうしても好きになれず、別のアプローチがあったのではないか、と思えるところです。今までの流れからは、とても自然ではあるモノの何かしら抗いたいような気持ちを私は残してしまいました。