率直にPIXAR作品を期待して、それ以上でもなくそれ以下でもなく、期待通りの範疇で楽しませてくれる出来でした。この辺が難しいところで、それを飛び越えた作品を期待する予告でもなかったし、作品のクオリティも高くて楽しいのだけれど、物足りなさを感じなくもない。
クオリティというところでは、感情や記憶の具象化がとても良くできていているのも、さすがと思えるところでした。子どもが成長していく過程で、今作の主人公であるヨロコビだけでは成長していくことが出来ないという現実の複雑さ、時に気を記憶を失っていく(忘れる)コトの意味など、表現力において素晴らしいと思いました。
しかしながら、本編が始まる前のドリカムの音楽に載せた映像はお粗末どころのものではなく、映像と呼ぶにも酷い出来で苦痛でしかないのがとても不満でした。本編は素晴らしく、ドリカムの曲も素敵なものであるのに、その為だけに気分はとても悪くなってしまいました。