ようやく最終章のDパート(Destroy)、東京オリンピック/パラリンピックを破壊計画を練ることでセキュリティのシミュレーションをしてみようという試みです。
メイン会場と選手村のある湾岸地域は埋立地であり、それぞれが橋によって繋がれていることを思うと、ノーランの『ダークナイト・ライジング』を思い出します。街が外と繋がる橋を武力的に閉鎖し、その中にいる人々を人質としてとるような構図は想像にたやすいでしょう。また、本書にも提示されている経済テロの構想も面白いですね。特に田中秀臣さんの想像(妄想?(笑)するシナリオは魅力的と思えるような出来です。
そして最後に議論されるポリティカル・フィクション。テロを想定することによって見えてくる今後の日本。破壊の上に起こる新しき世界像。この新陳代謝は今まで語られてきた2020年以後の日本を考えることと同じように感じました。
PLANETS vol.9 東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト/宇野 常寛
¥1,512
Amazon.co.jp

ダークナイト ライジング [Blu-ray]/クリスチャン・ベール,マイケル・ケイン,ゲイリー・オールドマン
¥2,571
Amazon.co.jp