前回まではAパート、オルタナティブ・オリンピック/パラリンピック・プロジェクト(Alternative Olympic/Paralympic Project)ということでオリンピックの課題等が示されてきました。続いてのBパートでは東京ブループリント(Tokyo Blue Print)として、オリンピックを迎える為の都市計画について書かれています。

以前の、それこそ1964年のの東京オリンピックの頃には何を作るか、であったのに対して昨今のオリンピックでは何を残していくか、というコトに都市計画の主眼が置かれているようです。特に2度目で疲弊しきった東京という都市をいかに再編しこの先の10年20年……50年100年という月日に耐えうる東京を残していかねばならない。
それを前提とした東京5分割計画という内容が大変興味深い内容です。東京を湾岸特区、都心区、東区、西区、多摩県と5つに分割し、それぞれの地理的文化的特性を活かした再編を行う。これから2020年に剥けて東京一極集中型の日本になっていくコトは目に見えている事実であって、それに対して地方はどう考えるか、ということのサンプルになるのではないか、ということです。地方の再生にはその特色を理解し、不足した人材や技術を上手く呼び込むことが大事であって、東京を明確に区分けし再編することが地方再生への鍵となる、と思える内容でした。

この内容を通して思ったことは、第一にこの内容を実行し実現すること。そして、これに共感した地方行政がこの計画を元に自分たちの自治体を盛り上げていくこと、だと思います。最初の内容でも書きましたが、必ず来てしまう2020年の東京オリンピック/パラリンピックをいかに利用し、これからの未来へと続けていくかを考え実行することこそが、本誌の目標であり日本の目標ということです。

PLANETS vol.9 東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト/宇野 常寛
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