調子にのってウソをついて、自分のウソに飲み込まれていく、という物語。もちろん、エイミー・アダムスが演じるマーガレットが主人公ではあるのだけれど、それ以上に物語を薦めていくのがクリストフ・ヴァルツの演じるウォルター。この役にはこの役者がいるからこそ成り立つ、といってもイイほどの怪演が凄い作品になっていました。
クリストフ・ヴァルツと言えば嫌味がたっぷりの言葉回しと、仕草や思考がトコトン厭なヤツとして『イングロリアス・バスターズ』や『おとなのけんか』などでも魅せた演技がこの作品でも光っていますね。しかしながら、チョットしたついたウソという泥沼から自分が抜け出せなくなっているという、ヴィランとしてではなく、実在した哀れなひとりの男としての側面も描けていたように思います。
作品全体としては、クリストフ・ヴァルツ万歳な感じではありましたが、ティム・バートンらしいところはアチコチに散りばめられてあり、とくに色遣いにはさすがだな、と感心した作品ではありました。