参院選を前にちょっと政治について考えてみる。政治ってなんなのか、政治の役割ってなんなのか。根本には国防の問題もあるとは考えているんだけれど、今回は話が違うのでパス。
でまぁ、役割を簡単に考えるならば「富の再分配、幸福の再分配」だと思う。富≒幸福でだいたい大丈夫でしょうね。それぞれの人、それぞれの家庭レベルでデコボコした富(幸福)を税として吸い上げて、それを均すように分け与える。つまりは福祉のシステムが政治の根幹だと私は考えています。
で、タイトルになるわけですが、私は改憲派です。何がダメでどう直すか、という具体案を出せるわけではありませんが、日本の福祉の現状を見る限りそれが全うされているとは思えないから、です。しかしながら、必ずしも改憲することそのものが大事だとは思ってはいなくて、憲法そのものに国民の意識を向けることが大事だと思うからです。国民は国から福祉を受ける権利がある以上、それを知るべきだし考えるべき。それが国民一人ひとりのよりよい生活に繋がり、国として豊かになっていくと。
ただ、改憲において憲法第96条の改正には断固として反対です。憲法第96条は憲法改正における条文で、そのための手続きを規定しているものです。この問題を簡単に説明するならば、自民党は自分たちの都合の良いように改憲する手続きを取れるようにしようとしている、ということ。
憲法とはそもそも国家権力の権限や統治の規定するもので、国民を拘束するものではありません。国がどのようにあり、どういった力を有するのかを決めるないようですから、それを簡単に覆すような状況ではいけないのです。ですから、改憲するならば国会の全体、国民全員の賛同を得られるくらいのものでないと危険であるということです。
憲法改正については夏の参院選でも焦点となってくることと思います。草案を隅々まで目を通す必要は今の段階では必要ないと思いますが、立候補者がキチンと憲法とはなんであるか、それを理解しているかどうかは注目すべきことでしょう。