キッカケは、NHKのBSプレミアムの“CM”で知りました。禿頭のイッセー尾形と『ペコロスの母に会いに行く』という言葉の不思議さが、とても印象的で気になっていました。しかしながら、私の家にはBSは入れていないので、見ることが出来ない(笑
そんなことがあって先日、たまたま本屋に行った際に平積みされていたこの本が目に入り、「あぁ、この間CMで見たヤツの原作かな」と思って手にとって、すぐに会計を済ませました(笑
- ペコロスの母に会いに行く/西日本新聞社
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
ちょうど1ヶ月前くらいに祖母が亡くなり、そういうこともあって想いが重なるようなところを感じました。- 私の生まれたときに祖母が私たち家族と一緒に暮らすようになり、幼少期の私の面倒は祖母がみてくれていました。その祖母は96歳にしてはとても元気で頑丈で、1年前くらいには「まだ4~5年は生きるな」と医者に言われていたものですが、転んだ際に頭を打って、それからが早かったです。その前まではトイレなど自分の身の回りのことは、年齢なりの苦労はありましたが、自分でするような人でした。
- しかし、あれよあれよという間に歩くこと、立つこと、起きることも億劫になり、介護段階も上がった時には入院してしまいました。
- とはいえ、本人にとっても面倒をみていた母にとっても、辛い時間が短かったことは良かったのだろうな、と私は思っています。本人が「延命処置はしないでください」などと書き残したメモにそって、病院も苦しまないようにだけ、気を配ってくれたことは、とても感謝しています。
その祖母は今となって、認知症はなかったな、と母と話しました。年相応に物覚えが悪くなったり、昔のことをよく話すようにはなりましたがw 大声を出したり、徘徊したりというようなことはしませんでした。むしろ、私たちに気を遣って何かしようとして、失敗して迷惑をかける、というようなことはありましたけれども(笑
なので、作者の岡野さんの体験と、私や私の母との体験は違うモノですが、同じ介護という立場に立たされた身にとっては、とても救いのようなものを感じるのです。介護の厳しさや辛さを、岡野さんの柔らかく温かい絵が、とても優しく赦してくれるような気持ちにさせてくれるのです。
介護をしている方、し終わった方には特に読んで欲しいな、と思える作品です。