令和3年6月24日(金)
自分と違う人を受容しがたい、
(多数派という意味での)一般的ではないものを拒絶したくなる、
(自分から見て)突飛な人に強烈な違和感を覚える、
これは人間の、動物としての本能的反応です。
いずれも自分の今後に危険な変化を与えるかもしれないという
可能性があるからです。
自分の生存性バイアスを毀損するようなものを避けるというのは
人が生きていくためにある程度必要なものです。
しかしそれは合理的理由やエビデンスがあってこそのもの。
感覚的嫌悪感だけで人・モノ・出来事を判断するだけでは
社会の中で生きていけません。
ましてやガラパゴス化せず適応していくこともできません。
「自分と人は絶望的に違う」ということを認識し、
その差異を認識するということで一旦自身の判断を
客観視、メタ認知できることがよいのです。
嫌いなものを無理やり好きになる必要もありません。
しかしその嫌悪を増幅させる必要もないのです。