令和3年2月9日(火)

 

高祖日蓮聖人如説修行抄第五段

 

「(前略)

四節四季。取々に。かはれり。夏は熱く。冬は。つめたく。春は花さき。秋は菓なる。

春は種子を下して秋は菓をとるべし。秋種子を下して春菓をとらんに豈とらるべけむや。

極寒の時厚き衣は用也。極熱の夏は何かせん。涼風は夏の用なり。冬は何かせむ。

(中略)

鶏の暁なきは用也。宵に鳴は物恠きなり。

(後略)」

 

「絶対的によいもの」もそのときそのときに合致していなければ

それは「用」とはならないということです。

 

普遍的道徳や信念を護持するのはよいとして、

そのときそのときの状況にフィットさせられなければ

それは相手や周囲に負担をかけてしまいます。

 

教機事刻相応ということがこの俗世には必要な発想なのです。