こんばんは

職場風土刷新の専門家、長谷川孝幸です

 

祖母長谷川千代が亡くなって今日で丸二十三年。

 

その年の2月の9日に倒れて7月23日に息を引き取るまで、

お医者は「ご本人に意識はありません」と言っていましたが、

手を握れば握り返してきましたし、時折目を見開いて

こちらに笑いかけることもありました。

臨終は家人一同が間に合い、見送りました。

 

言葉が人を動かし、言葉によって事は伝わるというのが

コミュニケーション論の大きな前提ですが、

祖母の最期の日々を思い出すたび、言葉を発しなくても

訴えること、伝えること、心を動かすこと、心に刻ませることは

できるのだと思います。

 

私ら子供たちもおじさんおばさんになり、

大人たちもおじいさんおばあさんになりました。

そんな年月が経っても、言葉を持たなくても

人に影響を与えるということはあるのだと思います。

ゆえに私たちは、言葉だけでなく振舞いにも

心しなければいけないのだと思います。

 

親によき物を与へんと思てせめてする事なくば、

一日に二三度笑て向へと也(日蓮聖人上野殿御消息)