株と情報通信革命
東京証券取引所(中央区日本橋兜町2-1)
ネット情報によると、「兜」の由来は、「平将門」(不詳~940年)によるそうだ。
今やコンピュータが、売買を高速処理しているので、暴落、急騰があっても、トレーダーの悲嘆、喧噪の舞台とはならない。
絵になるシーンをつくるという点では、売買人がゆきかうNY証券取引所は貴重だ。
東京証券取引所のそばにある「兜神社」
ここの由来には、「源義家」(1039~1106年)の名が出てくる。
現場にいくと、小さくひっそりとたたずんでいた。
不確実性の高いキャピタルゲイン狙いには、神頼みの役割も大きい。
しかし、売買の中心にコンピュータが鎮座し、関係者がこの界隈にいる必要性が少なくなってきている時代でのこの神社のポジションは如何なるものだろう。
(なお、写真は、2003年に撮影したもの)
NYダウでみる経済
最近、ネット検索をしていたところ、NYダウ構成30銘柄の株価チャート(1日~5年間)が一覧でみることのできるサイトに出くわした。
つくづく、ネット上には、いろいろな情報があると感心する。
ネット以前の時代を知る人間にとっては、この情報には驚異的だ。
米国株なのでごく冷静にみてみると、マイクロソフト、インテル、シスコシステムズといった情報通信関連は、リーマン前と同水準まで戻っているが、GEなどは回復していない。
GEは、100年来のダウ採用銘柄だか、今は何を主力としている企業なんだろう。
中国など新興国の経済成長が著しいといわれているが、なるほどキャタピラーは、リーマン・ショックで大暴落したが、見事に回復し、既にリーマン前を上回っている。
日本の建機メーカーも、直近の決算では、海外の需要増に供給が追いつかないという。
ネットは本当に便利で、グーグルやアップルは採用されていないことや、過去にはコダックやタバコ会社が入っていたことも簡単にわかる。
デジカメへの急激変の中、コダックはどうしていたのだろう。
NYダウは、今も「工業株」という名称の指数だが、その中にはディズニーやウォルマートも入っている。
長年、一定の地位を保つには、変わることも必要ということか。

