ネット時代の商戦 ~T通信(10・7・15)~
売る方も買う方も大変だ
テレビもこの7月からはほとんどの番組が地デジ仕様になり、アナログ孤児にはつらいことになってしまった。
使えるモノは、最後まで大切にという我が国の美徳は、地デジ化には通じない。
いつまでも粘ってばかりいられないので、地デジ対応テレビの機種を、ビエラの37R2(HDD500GB、6月11日発売)に決めたので、価格.comなどネットでいろいろ調べてみると、販売店間の価格差ばかりでなく、同じ店でも日によって変動しているのを発見してビックリした。
例えば、ヤマダ電機のweb では、7月7日には152,900円が、8日には189,800円に上昇し、ガッカリしていたら、12日には149,800円に下がり、15日現在、141,600円になっている。
テレビの価格競争といえば、今や昔、松下幸之助氏と中内功氏のバトルが有名だが、今やネット上では、メーカーも販売店も入り乱れ、価格は日々上下し、そのうえ、クチコミ情報もいろいろ満載とあって、売る方も買う方も本当にエライ時代になったものだと感じ入る。
現状の販売戦争をみたなら、昭和の経営の神様・松下幸之助氏はどう感じることだろう。
また、量販店の店舗にはテレビ専門の販売員がいるのだが、ピンポイントで製品を決めて、ネットで最新情報に当たっておくと、お客の方が詳しいという経験をすることもある。
販売店は、商品情報の提供よりも、値段の駆け引きの最後の場という役割かも知れない。
余談ながら、横浜から大阪に行って、梅田のヨドバシカメラと、難波のヤマダ電機のスケールの大きさに驚嘆したが、商都のハズだった大阪が関東の量販店に席巻されるのは、以前なら考えにくい話だった。
どういう展開でこうなったのだろうかと思う。