その日の夜、私は夫にはじめてに等しいくらい正直に夫に自分の気持ちを伝えた。
本当に嫌な気持ちになったこと。
今日の事だけでなく、いつも人に対して強い口調で見下した発言をしているのが嫌なこと。
私が大切に思う周りの人の事を傷つけてることに気づいていないこと。
私はあなたみたいな人とは価値観が違う。
このまま一緒にいるのはしんどい。
でもあなたは何十年もそれで生きてきたんだから変わらないだろうね。
他にもいろいろ言ったと思う。
今まで私は喧嘩になっても思ったことを言えないできた。
なぜなら夫が不機嫌になったり、嫌な感じを出してくるのがわかるから。だから面倒になって、もういいや、ってなる。
でもその夜は違った。
伝えなくては、というより、言いたい。もう我慢したくない、という方が近いかもしれない。
夫は黙って聞いていた。
多分、驚いたんだと思う。
それから「直すから、頑張るから」といった。
正直「無理だろ」って思った。もう愛情とかいう感情ではないけど、50も近い男が妻に叱られて立ちすくんでる姿見て「情けない」としか思えなかった。
でも、思った。こうやってめんどくさい相手に本音を伝えることは怖いけど、もう、どうなったっていいや。と。
これで夫が怒って、私に対して怒りを向けてきても、怖くないし、もうそれでいいや、と。
そして、それが終わりの始まりになったとて、致し方ない、と。
でも、それは違う意味のスタートだったのかもしれない。
