6月最後の土曜日、娘が引っ越しをしました。
私は地方出身で、進学のため、高校卒業と共に上京。就職も都内でした。
私の地元では決して珍しいことではありませんでした。
子ども達を都会で育てていて感じたのは、親元を離れるタイミングって都会にいると難しいということ。男の子は別として、女の子は就職のタイミングで巣立ちをしないと結婚するまで親元。
誤解のないように話すと、結婚するまで親元にいていいんです。大事な時間です。他所のお嬢さんはいいのです（笑）
地方出身の私としては、親元を離れることで出来る成長があるんじゃないか…と思っていました。
何かを思う、感じることとかね。当たり前が当たり前じゃないとか。
特に、あまちゃんの子にとっては！
我が家の長女が正にそうで、女の子はいくつになっても心配だけれど、あまちゃんの娘には就職と共に巣立ちをさせないと…と思っていて、高校生の頃から娘に話して来ました。
初めは嫌だと言っていた娘も、私が刷り込んでいたのと（笑）、大学生になって、地方から来ている友達を見て、一人暮らしをするのは当たり前に思えてきたようでした。
私の友達たちの方が、「心配だ！私が見張りに行く！」「○○ちゃんに一人暮らしなんて！絶対にダメ！！」「心配じゃないの？！」
なんて大心配しておりました（笑）
心配だよ、そりゃ。
もんのすごい心配。
これは私の愛だよ。
こう言うと、みんな不思議と納得します。
こんな病気をしていると、時間を共にしていくことの大切さもより感じます。
でも、だからこそ、私が元気でいるうちに巣立ちをさせて成長させたかったのです。
地方から上京させる親御さんとは違い、そんな遠い訳ではないしっていうのは大きいのかも。
引っ越しの前日、研修先の他県から戻って来ることになり、仕事帰りに東京駅まで迎えに行きました。クタクタだったけれど、明日引っ越しかと思うと、そんな時間も特別に感じました。
新幹線が到着した時間には、駅構内のお店はどこも閉店していて、お弁当やおにぎりを買って、東海道線のグリーン車で家路に向かいながら食べるということを娘の提案でやりました。
娘はビール、私はノンアルコールビールを買い、「お疲れ〜」と乾杯！
初めてのことで、これはこれで何か良かった。
引っ越し当日、娘には荷出しの方を、私は敢えての荷受けの方をするようにしました。
引っ越し業者さんが帰るときに、冷たいペットボトルのお茶を用意して渡すこと。今回は荷物が少なく、昼過ぎの荷出しだけれど、午前中からの荷出しなら、お礼の言葉と共に1人ずつ袋に気持ちを入れて「お昼を食べてください」と渡すのが礼儀。そんな話しをして家を出ました。
きっとこれから、親元に戻ることなく結婚をするかもしれない。
…私がそうだった。
だから、何度引っ越しをしても、自分の家族を持つ年齢になってからの最後の引っ越しのときまでそのことを忘れずにいて欲しいと思いました。
荷物搬入完了したのは18時頃。
パンダの繁殖に成功したみたいに、部屋の中にはパンダの箱（笑）
でもひとりだとこんなに少ないんだね。
娘が引っ越し先に来たのはそれから1時間後。
ラストオーダーギリギリ！
一緒に食べたラーメンお母さん忘れないわ！
慣れない部屋にひとりで帰るのは嫌だと言っていたけれど…はいはい！先ずはその気持ちが大事ね（笑）そのうち慣れちゃうんだけどね。
大学生の頃、バイト終わりの帰宅の帰り道がいつも心配だった。何度迎えに行ったことか。
引っ越し先の方が夜道もマンションも安心な場所。それに実家から通うより遥かに近い。
…そう言い聞かせる（笑）
駅の改札で、買い物袋を提げて手を振って見送る娘を見た時、何か胸が切なくなった。
…がんばれ！
引っ越しから2週間経ち、娘の部屋の窓ガラスを磨き、カーテンを洗濯し…
それから…この子を洗濯した。
生まれたばかりの娘に姉が買ってくれたもの。
振るとカラカラ音がなって、娘がいちばんさいしょに"お友達"になった小さなうさぎちゃん。
チェストの上に並んだぬいぐるみの中にいた。
今までずっと持っていたんだね。
この子を洗濯して、干す前にパチリ！
さて、天気も良くなったしベランダに干しましょうかねと、うさぎちゃんの耳をごめんねと洗濯バサミで挟んだ瞬間、赤ちゃんの頃耳をくわえていた姿を思い出し涙が溢れた。
吹き出しに、「○○ちゃん、ガンバレ！」
とうさぎちゃんからのメッセージを入れ送ったら
流す必要のない涙は流させたくないけれど、人は涙を流して大人になるから、あまちゃんの娘ちゃん、たくさん泣いて、その倍たくさん笑って欲しい。
頑張れ！大丈夫！