丘の上から… | 笑福 笑う門には福来たる

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乳がんのサバイバーです。病気をしたからこそ、日々の出来事に、出会いに感謝しています。病気で不安だった中、ブログを読ませていただいていたので、私の経験もどなたかの参考になれば嬉しいです。私の周りのほっこりした出来事も綴っていけたらと思っています。

6月19日

頭痛がするのは雨のせいか…
今日は朝から強めの雨。
すっかり梅雨です。



頭痛が落ち着いて、フッと外を見たらまだ雨は降っていたのに、急に今日行っておきたい場所が浮かんだ。
息子を誘ったら、

「えぇ…今から?えぇ…面倒くさい」
と言われ(苦笑)まぁそれなら一人でちょっくら行って来るかと準備。どうしても今日を逃したくなかったんだよなぁ…何でだろ。





行きたいと思っているところ、やりたいと思っていること、会いたいと思っている人…
でも、気がつくとあっという間に時間が過ぎちゃう。だから、もうここからは全部実行しようと思ってた。



コロナでそうもいかなかったし、今もそれは変わらないけど、雨が降っている平日の午後。
行っても大丈夫かな。。。


思い立ったら吉日。







あと行くだけと思っていたら母から電話。
お喋りしていたら、息子が
「用意出来たから、いつでも行けるで」
と親指を立てた。



おやおや、まぁ。
そんな訳で一緒に行くことに…。



向かうは、港の見える丘公園近くにある


こちら。
『喫茶 エレーナ』



今から2年半前、再発をして辞めることになった職場の同僚から教えてもらったこのお店。
横浜に住んで16年以上。
この同僚に教えてもらうまで知らなかった、横浜では有名な老舗の喫茶店。



とは言え、老舗の喫茶店の雰囲気ではなく、多分その当時では新しいタイプの洒落たカフェだったんだろうなぁと思わせる明るい店内。


45年前にオープン。
ケーキに合うのは紅茶だと思い、シーズンティーを提供し始めたのだとか。

何で読んだのか…いくら探しても出てこないのだけど…
奥様と一緒に始めた喫茶店。
奥様を病気で亡くされ、一度はお店を閉めようと思ったそうですが、お店を愛する地元住民の方からのなくさないで欲しいという声に、続ける決心をし今に至るそうな。


奥様のレシピでお嬢さんがケーキを作られているそうです。


お店の年数を知り、お嬢さんは私と同じくらいなのかなぁ…とか、奥様が私と同じ病気だったことで何となく感じるものがありました。
地元の方々から愛され、45年守り続けているその店主のいるお店に行ってみたいとずっと思っていました。



行くまでに2年半かかった。

気がつくとこうして時間は過ぎちゃうんだな。






お客さんは私達のみ。


思えば、外出を自粛していましたから、こうしてお店に入ってお茶をするのはいつ以来でしょう。





同僚オススメのロールパンのサンドイッチと紅茶、そして、この店自慢のカボチャのプリンを注文。


私は大好きなアールグレイ。
息子はウォーターフロントを注文。


紅茶の美味しさに息子はえらく感動していた。
私の飲んだアールグレイもとても美味しかった。



その日は…なのか、その時間たまたまだったのか、マスターおひとりで切り盛りしていました。
長年やってきたとは言え、80手前の男性がこれらを用意するということに尊敬しかありません。


カボチャのプリンがとっても美味しかった。
その他のケーキも気になるものばかり。



店内には、常連客だったトリスハイボールのキャラクターで知られるイラストレーター・柳原良平さんのポスターが。


私達が座った位置からは見えなかったけれど、柳原さんのサイン入りの直筆の絵がたくさん飾られているらしい。



マスターは、何となくうちの義父に雰囲気が似ていて、懐かしく感じました。
多分、年齢も同じくらいかと。




45年…
たくさんの喜びやご苦労、悲しみ…いろんな思いがあったんだろうなぁ…と、ゆっくりゆっくり動くご主人の背中を見て人生というかな…人の歴史を感じました。





私達が入店後、別々に二人の男性が入り、慣れた感じに席に着いた。
きっと、落ち着いて一人寛げる場所なんだろうなぁ。





また行ってみよう。





帰りは、少しドライブして…



ドウダンツツジを買って帰りました。




この時期必ず生けます。


花言葉は『上品』


生命力を感じる大好きな木です。