笑福 笑う門には福来たる

笑福 笑う門には福来たる

乳がんのサバイバーです。病気をしたからこそ、日々の出来事に、出会いに感謝しています。病気で不安だった中、ブログを読ませていただいていたので、私の経験もどなたかの参考になれば嬉しいです。私の周りのほっこりした出来事も綴っていけたらと思っています。

5月にレッチリ来日するんだけど

行かない?


と息子からLINEがきたのが2月のこと。

「行きたい!!」と即答する母。



そんな訳で、5月18日の東京ドームへ行って参りました。


私のこの気持ちは、何と表現したらいいのでしょうか。まだオムツをしていたロック好きの小さかった息子が、好きが止まらずに大きくなり、全くブレずに将来の夢にも繋がる程に。

大人になり母をレッチリライブに誘ってきたんですから。


私を誘ったところが何だチミは( ;∀;)

な感じですよ。レッチリに関しては、同世代で同じ熱量の子はいないのでね。





初来日の時、ライブに行けると思っていたのに行けなかった4歳だった息子が社会人になったのですから、時が流れメンバーも歳を重ねました。

日本は未就学児の入場はNGだったので、小学校へ入るまで我慢しようねと話すと、


「がまんしられなぁ〜いぃーー」(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


と言って泣いていたのが本当に懐かしく、そしてあれから月日が流れ大人になり自分でチケットを取り、こうしてライブに来ているというね…感慨深いですよ。




その間バンド内にもいろいろなドラマがありました。ギターのジョンが抜け、レッチリのファンだったジョシュが加わり10年。そして、ジョンが再び戻ることになり、誰より嬉しく思いながら、でも既にレッチリの一員になっていたジョシュの気持ち。。


…これらを母に語る息子。

おまえは直接話聞いてきたかの如く(笑)



「ジョンみたいにして!」(腰まであるロン毛)

「そんなに長くありませんよ」

「じゃあアンソニー」(肩まであるロン毛)

「アンソニーほどもないですよ」


その昔、私が息子の髪を散髪する時にするお決まりのやり取り(笑)



音楽を愛した息子はドラムを習い、スティックケースにはチャドモデルのスティックが入っていたっけ。


おチビの頃から生活の中にさえレッチリがありました。



こんなん見てワクワクが高まる。

 


時代は変わったなと思ったのが録画OKだったこと。



一曲目のcan't stopの前奏が流れた時、涙が止まらなかった。アンパンマンのギターにサングラスをかけた息子がいつも真似ていたのが一気に思い出され(T-T)





メンバーが出て来て、楽器を奏でた瞬間

「フォーーー」

って言ったんですけど息子(笑)

それが理想的なフォーーーで感心しました(笑)



おチビだった息子が社会人になり、歳を重ねて今もなお声量もそのまま、楽器隊の技術も抜群で現役でやっているレッチリメンバーを見て感動したし、何というか私も頑張んなきゃと思ったんですよね。

…本当に。





息子の学校の先生に言われました。

「これまでいろんな生徒に出会ってきましたが、Tっち君程音楽に詳しい子は初めてで、凄いと思います。彼が企画したライブも本当に素晴らしかった。きっと彼は10年後誰もが知っているミュージシャンと仕事をするんだろうなと思っています。」



そうだったらいいね。

でも母ちゃんはそうじゃなくても、君が好きなことに全力で頑張っていたらそれでいいと思います。

あとたくさん笑って元気でいてくれたら。




最高の時間でした!







8月の終わりに伯母が亡くなりました。

92歳の大往生でした。



産まれた時からいるのが当たり前だった伯母。

祖母は、母が高校生の時に他界しているので、母親代わりに私のおむつを洗ってくれたりもしたようで。。我が家は商売をやっていたので忙しく、夏休みとなるとよく伯母の家に泊まりに行っていました。

従姉妹達とはまるで四姉妹のようにしていた。

海が近い長閑な場所。



ご先祖から受け継いだ本家とお墓を大事に守って来た伯母。大事に大事にしていたあの場所と日常をあの日、海がのみこんだ。

町は跡形もなくなった。

80歳になっていた伯母は地獄を見た。

この家もこの場所も離れたくないと思っていた伯母が、もう二度とあの場所には行けない、見るのも怖いと言った。



和裁の先生をしていた祖母は、伯母を洋裁の学校へ行かせた。子どもの頃に出した高熱で足を悪くした伯母の将来を心配し、手に職をつけさせようとした祖母の愛。「学校から帰って来ると、今日やったものを見せるように言われるんだよね。んで、せっかく縫ったのを全部ほどかれて『やり直し!』って言われんの。優しい母ちゃんが、この時だけは嫌で。何でこんなことすんだって思って泣き泣きやって。

でも今ならわかる。母ちゃんは先を見てたんだ。おばちゃんが将来困らないようにってやってくれてたんだ」と聞かせてくれたことがあった。



帰省して家に行くと、畑に行って新鮮なインゲン豆を穫って来て天ぷらを揚げてくれた。

最高だった。


娘は「ぬいものしたい」といつも針を持たせてもらい、優しく教えてもらい作品を作った。




美人の娘達は看護師になり、立場ある職務についてた。娘として、看護師として大切に母親を見送った。最高の最期を迎えたと思う。



伯母に会いに行き…ありがとうを伝えた。


葬儀会場は、愛に溢れる素敵な空間だった。

従姉妹は二人とも、「大好きな母でした」「マザコンでした」と言っていた。

どれだけ大切に見送りたいと思っているか、気持ちがとても伝わってきた。




納骨の日は、10月の終わりの日のいい日を選んだ。

最後の最後まで、あたたかく、大切なお母ちゃんを大切に送りたい家族の気持ちが伝わった。

お別れは悲しいけれど、晴れやかな気持ちで送り出しているように感じた。



お寺さんの本堂の階段で、集まった親戚達がにこやかに写真を撮った。とてもいい写真だった。



葬儀の日の朝、そして納骨の日、大きく虹が出ていたらしい。不思議なのが、その虹が伯母が大切にしていたあの場所に向かっていたらしく。。





八人兄妹の五番目の母が全員を見送った。

みんなが頼りにしている母が伯母も見送り…

「やっぱり寂しい」と言っていた。


でも思った。


こういう大事な場面で母はいつも凛としていると。

私は母を超えられない。



私にもいつか来るだろうその日。

私は正気でいられるだろうか。。

自信がない。

いつか来るだろうその日までに、今の私が出来ること…あらためていろいろ考えさせられた。

ありがたい程に学びが多かった。

どんなに辛くても、絶対にちゃんと見送らないと。私が健康でいないといけない。



おばちゃーん、ありがとう!!

天ぷら食べたいよー!


















今年に入って直ぐからいろいろなことがありました。忘れずにいたい出来事ばかり。




2月18日(土)


会いたかった人に会えた。

20年以上前に常夏の国で出会った同じ歳の同じ名字のお友達が私の住む街に会いに来てくれた。

日本を離れていた頃は、大きい方の◯◯、小さい方の◯◯なんて言ってましたっけ(笑)




転勤族の彼女がお引越しする前に鎌倉で会って以来だから本当に久しぶりの再会。




今回の再会は特別だった。





彼女は私と同じ病気になり、昨年秋に抗がん剤治療と放射線治療という大きなことを終えての再会だから。




私が会いに行くつもりが、全然行くわよと来てくれて、最寄駅で待ち合わせ。



ウィッグをかぶっている彼女を見て、頑張ったねって抱きしめたくなったけど我慢した。

だってその勢いで泣いてしまいそうだったから。



ウィッグ似合ってたよ!

そして、こんなにキレイな目の色だったんだと気づかせてくれるくらい髪の色と合っていた。

涙目になるのを誤魔化すみたいに、次々喋り出す自分に気づく。そしたら、暫く会ってなかったのも不思議なくらい早速に話が弾む(笑)



「ではでは行こか」と、私のお気に入りの割烹料理屋さんの昼ランチに連れてった。

ここにどうしても連れて行きたかった。



今一つ写真じゃ伝わらないのだけど、どれも丁寧に作られた御膳。土鍋で炊いたご飯はおかわりも出来て、もう一つ一つが最高に美味しいんだから!

板さんも最高だし!



彼女も美味しい美味しいと喜んでくれてたっけ。

お腹がいっぱいになったところで散歩しながら芝公園まで歩く。天気も良くて気持ちがいい!



芝東照宮と増上寺をお詣りして、



(笑)(笑)(笑)

本当にクマとウサギが増上寺に行ったくらいの隠し方になってもーて。


抜けるような空の青さだったなぁ。



この後は、直ぐ近くのコティディアンでお茶をして…


なんか…美味しくなさそうに写ってますな(笑)

映えてないっていうね。

でも美味しくいただいてますよ。



いろーーーんな話をしたね。

本当にいろーーーーんな話を。。。


「料理をしながらとか、涙が溢れてくるのよ」


彼女が言った。


凄く凄ーくわかる!!

私もそうだった。洗濯物を干しながら、涙が止まらなかった。一人になった途端に涙が何をしていても溢れるんだ。


お互いの母の話をし、私が脱毛しウィッグを被って帰省した日、寝る時にウィッグを外した私を見て「めんごいよ〜」と言って母に抱きしめられた時のことを話したら彼女は泣いてしまった。

彼女を見て私も泣いてしまった。



きっとそういうことが誰よりもわかるんだよね。



笑ったり、泣いたり、笑ったり、笑ったり、笑ったり(笑)たくさん話をして…



どうしても連れて行きたい神社、「芝大神宮」に向かった。強運の神社だからね!

きっと守ってくれるよ!




駅に着き、今度は我慢しないでハグをした(笑)

そしたら泣いちゃうんだもの。

私も泣いちゃうじゃない(笑)




電話で打ち明けてくれた時、「いやぁ…げんちゃん…、なってみないとわかんないね…。こんなに辛かったんだね」そう言っていた彼女。

凄く頑張ったんだろうな。。。

辛かったよね。



「元気をもらった!いろんなことが出来そうな気がして来た!」

と言ってくれた。

会えて良かった。

今日だけじゃなくて、あなたに会えて良かった!




愛娘ちゃんが結婚した時につけた思い出のバウムクーヘンなんだそうな。以来お気に入りのこちらをお土産にいただいた。バウムクーヘン好きにはたまらない!!

今日は本当にいい日だったなぁ…

と、一日を思い返しながらいただきました。

ありがとう!



頑張った分、たくさん笑おう!

また美味しいもの食べよう!

元気でまた会おうね!!!!