自分が子供の頃、
確か祖母から従妹のお下がりとしてもらった本だと思うんですよ。

何度も読み返したのに、タイトルはうろ覚え。

ストーリーだけは強烈に覚えてました。

これ、小学生低学年向けの本なので、
挿し絵だらけなんですが、
この挿し絵がすごいんです。

カラーページの描き込みが半端ない。

もちろん実家には本は残ってないので
記憶の中の挿し絵を懐かしむだけだったんですが、
どうあってもカラーの絵をもう一度見たい! と思ってしまって。

そもそも書籍が存在していたのかをまず探し、
あるのであれば出版社名とタイトルを確定してみました。

タイトルは「きつねのさいばん」作者はゲーテ。
ライネッケ狐だというところまではわかった。

私は挿し絵を見たいので、Googleの画像検索で
「きつねのさいばん」から探し、
「これだ!」という絵にたどりつきました。

有り難い事にAmazonで書影と出版社、タイトルまで確定できたので
後は取り扱い先を探すだけ。

今回は幸運にもヤフオク経由で入手できました。

古本は、案外、まだまだヤフオクの方が強い部分があります。
Amazonはちょっと高めなのね。

で、本日、おおよそ半世紀ぶりに本作と再会しました。

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この頃の児童書って絵の力が強いのよ。

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どういう手法で描いたのだ、手描きだよね、と仰天します。

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しかも、ほぼ全ページこのテンションの挿し絵が入ってる。

低学年児には文字だらけに思えたんですが、
大人の目からは絵だらけにしか見えないよ。

でも、嬉しいです。

そうそう、こんな絵あった! と
ゆっくりひもときます。

で、ここまで絵がすごいので、誰が描いたか気になりますよね。

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え???

熊田千佳慕さん??

昆虫の描き込みで有名な、あの方ですか?

ずいぶん前、NHKの特集で感銘受けて、
展示会観に行きましたよ。

原画、すごかったです。

ああああー。

熊田さんが挿し絵描かれたんですか!

自分は、TVで見る前に、熊田さんの絵に育てられていたんですね。

感無量とはこのことをいうのだろうなあ……

今晩はちょっと眠れそうにありません。