口腔外科を受診した当日、
抜歯2本をお願いしていました。

もちろん、状況が見えてなかったことと、
当日抜歯が可能だというので、
入れないより入れた方がいいと思ったからですが、
即日で抜歯は…

とうてい決心つきません。

どうしますか、と問われて即答はできませんし、
多分、相当びびってたのだと思います。


抜きません、今日のところは抜きません、と
先生からのフォローが入り、
レントゲン結果を見ながら、
歯の状況についてくわしく説明を受けました。

・親知らずは3本
・上右1本、 下左右1本 計3本

 フルで4本生えてなくてよかった

・2本は歯茎に頭を少し出しているだけ
・1本は顎の骨にきっちり埋まっていて出てくる兆しなし
・3本とも歯茎切開が必要
・すぐ処置できる歯は上1本、抜歯にかかる時間は10分
・下あごの歯はそれぞれ休憩を挟んで、抜歯には1本あたり50分程度かかる

そして、やっかいなのが左下あごの水平埋伏智歯。
この左顎の歯は、顎にびっちり埋まっていて、
手前の奥歯の歯根に、歯の頭がぴったり収まっていて
隙間がありません。
よくもまあ、こんなにきれいに片付いたね、と感心します。
通常、歯根はとがっているイメージがあるじゃないですか。
この歯は、先がとがっておらず、丸い。
歯というよりまるで点心みたい。
そんでもって、こいつはですね、顎の神経に
接触している面が右顎の親知らずより広く、
摘出にはちょっとばかり手間がかかる、
接触の仕方次第で処置はさらに難しくなる、と…

レントゲンではこれ以上はわからないので、
予約が取れるならCT撮影もできますが、
どうします、確認しますか、と。
もちろん、お願いしました。

この日はCTの予約に空きがあり、すぐに撮影してもらえ、

 人生初CTでした

その結果もすぐ出ます。

心配していた神経の接触も込み入ったことにはなっておらず、
でも下あごの処置が難しいのは代わりなく。

診察台で抜歯ももちろん可能だけれど、
一旦処置に入ると中断はできない。
本人の覚悟と希望次第だけれど、
処置が難しい歯があるし、
歯科治療がとにかく苦手ということも考慮すると、
全身麻酔をかけての手術をおすすめするケースです、と。

 先生にそう言わせた…ような気がしないでもないですが(苦笑)

静脈鎮静法は当院では対応していないので、
同等の処置はやはり全身麻酔になります、と。
その場合、手術日前からの入院が必要で、
日程は予定で3日。

何でも、親知らずでの手術は年間5,60件ほど対応してるそうです、
そんなに珍しくもないそうですが、
あんまり…多くもなさそうな件数。

歯科から口腔外科へ来て、
親知らずの抜歯では定評のある病院で
難しいとか言われちゃうと、やっぱりへこみます。
けど、もう、ここまで来たら。
行くところまで行くしかないでしょう、というか
根拠全くなく開き直る傾向がある私。

全身麻酔をかけて1本だけ抜くってのもなー。
2本、難しいって言われてるなら2本一気に。
いや、ついでに上の1本もごしっと処置できないかしら。

手術を受けたとして、
親知らずを3本、一気に抜けますか、と伺ったところ、
できる、と即答。

なら、とその場で手術のお願いをしました。

受付で手術の空き状況を教えてもらい、
仕事の繁忙期に重ならない日程、
8月の中旬が手術日と決定しました。

先生のところを失礼するさい、
「全麻で抜歯3本!」と
看護師さんに指示されていて。

がっちがちに緊張して臨んだ口腔外科で
そこだけ笑えたことを覚えております…

ゼンマでバッシ3本って…

うん、今聞いても笑えますわ。


(この項続きます)