毎年この時期になると思い出すのが
御巣鷹の123便遭難事故です。

過去にも何度か書いたことがありますが、
事故当時、私はCA目指して会社帰りに
中野にある予備校に通っていました。

同世代で航空業界を目指していた人なら
ご存じの方も多いと思います、
赤い分厚い本で、
対象はJALの国際線客室乗務員志望者。
JALやANA、TDAの過去問も
数年にさかのぼって掲載されていて
志願者なら1度は手にし、問題を解いた、
その本の出版元というか、
そこが主催の学校があったんです。

事故があった日もその後も
学校へ通う面々は変わらず授業を受けていました。
彼女たちは事故の凄惨さは
まったく関係がなかったように見受けられましたし、
話題に上ることもなかった。

黙々と勉強をしていた姿だけを思い出します。

私はというと、たしかに意欲をそがれることはなかったけど、
妙なところに意識が向かいました。

もう、さんざん語り尽くされていることですので
ここでは割愛しますが、
恐怖心の中であっても乗客や自らを励ました乗員や
事態の深刻さを誰よりも知っている操縦士たちの努力、

けれど、すべての努力が実を結ぶはずがないことを
わかっていながら、なぜ…

どんなにか恐ろしかっただろう、

などと。

まったく見当違いのことを勝手に想像し、胸を痛めていたんです。

そーいう半端な根性で、夢なんか叶うわけありませんわ。

今の自分を作ったのは自分。

試験受けたけど落ちたとか、
勉強苦手だったしとか、
英語だめだめだし、というのはすべて言い訳。

特定の業種に進める人とそうでない人の境目は、
結果に言い訳するかしないかの差ではないでしょうか。


で、節目になると事件検証番組が特番で流れます。
今年もありましたね、
大嫌いな○ジテレビだったから
絶対見るもんかと思ったけど、
やっぱり、当事者の皆さんの姿からは目を離せないんですよ。

見てしまいました。

そしてやっぱり、ずーんと心の奥底に
重しのようなものが残るんです…

911や311、オウムのサリン事件、
阪神大震災。
節目になるような大きな事件って皆さんおありだと思います。

私にとってのくさびのようにつきささる事件は
123便遭難。
それを改めて実感した番組でした。