「ガールズ&パンツァー」舞台の大洗、聖地巡礼のファン続々
(茨城新聞12月20日より)
「ガールズ&パンツァー」の舞台となっている大洗に多くの人が訪れているとか。確かにあんこう祭りに「ガンパル」のイベントを実施し、地元で予想していたであろう人数を上回る方々が大洗を訪れたことは、震災後の大洗の町のとって大きな励ましになると思います。丁寧な作画(このためにいろいろあったようですが・・・)、大洗の町並みのカット出現と地元の協力と早めの仕掛け、今のところはうまく回っているように思えます。
これからです。3年後、5年後、10年後この作品が大洗の町とリンクして地元と訪れる人の意識に残り、作品放送終了後も新たなファンの訪問を期待できるのかどうか。その意味でも、「あんこう祭り」という地元のお祭りと連携できたことは、特定の時期にファンが集まる一つのきっかけとアピールの場になると思います。関東には、鷲宮・秩父など放送終了後も多くのファンが訪れる地域がありますが、大洗はこれからどう動くのでしょうか。舞台探訪のスタイルで大洗へ出かけることはできないかと思いますが、地域の雰囲気を感じるために訪れてみたいなと、そして、ウォッチしていきたいと思います。
以下茨城新聞12月20日WEB版より
「ガールズ&パンツァー」舞台の大洗、
聖地巡礼のファン続々 地元連動の企画も次々
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13559214793604
大洗のまちが今、全国のアニメファンの注目を集めている。アニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台となったことで、実際に訪れ“聖地巡礼”するファンが後を絶たず、さらに地元企業や町などによる関連商品の販売や、アニメと連動した企画なども続々と登場している。東日本大震災の影響で観光客数が減少した大洗だが、10月にアニメ放送が始まって以降、作品の人気上昇と歩調を合わせ、にぎわいも増加。注目度の高さに、地元からは驚きと新たな観光資源としての期待の声が挙がっている。
写真説明】茨城交通が運行するアニメ「ガールズ&パンツァー」のラッピングバス。写真撮影するアニメファンの姿も見られる=大洗町桜道
■震災後に勇気
「予想以上の人出。震災後は元気がなかったが、こんなに明るい話題は初めて。とても勇気づけられている」
大洗鹿島線を運行する鹿島臨海鉄道の富嶋稔夫総務部次長(47)は笑顔を見せる。
同線はいち早くアニメと連動した記念切符を販売したほか、登場人物をラッピングした列車を運行した。
大洗駅構内で開いた台本やパネルなどの展示は、連日早朝から長蛇の列ができるなどファンが殺到し、現在も期間延長して実施している。
■最多の人出創出
同町で11月に開かれた「あんこう祭」は、“ガルパン”のイベントも同時開催され、過去最多の約6万人を集めた。茨城交通は町と水戸市を結ぶ路線などでアニメのラッピングバスを運行、明利酒類は「聖地巡礼in大洗」と名付けたリキュールを販売している。
アニメ制作会社と地元の橋渡し役となった常盤良彦さんが代表を務める地元直売所「大洗まいわい市場」も関連商品を扱う。町商工会青年部は、観光用レンタサイクルに“ガルパン”のイラストを付けたほか、町中でのスタンプラリーも予定する。
作品内に登場し、戦車に突っ込まれる場面があった割烹旅館「肴屋本店」は宿泊予約が急増し「聖地巡礼プラン」も開始、年末年始の予約も多いという。同旅館の大里明社長(35)は「アニメが大洗を知ってもらうきっかけになれば。放送が終わっても来てほしい」と期待を寄せる。
■リアルな描写魅力
アニメは県内ではBS11などで放映。架空の「大洗女子学園」の生徒たちが大和撫子(やまとなでしこ)のたしなみとして戦車を使った武道「戦車道」に励むという物語だ。
奇想天外なストーリーだが、登場する大洗のまちや戦車がほぼ忠実に再現されており、大洗鹿島線の列車が走る郷愁漂う風景や歴史ある商店街の街並みの細密な描写が物語に深みを与えている。
牛久市在住の杉山潔プロデューサーが大洗を舞台にした理由として「風光明媚(めいび)さ」を挙げる。自然の美しさが“聖地巡礼”へとファンを誘う大きな要因となっているに違いない。
現実のまちが舞台のアニメはほかにも多い。ただ、地元での盛り上がりという面では濃淡がある。大洗駅の展示に東京から訪れていたアニメファンの会社員、男性(30)は「ガルパンは街並みや戦車の描写がリアルで作品自体すごく面白い」と話し、「最初から地元色を前面に出していなかったのが良かった」と微妙なファン心理を語った。
アニメは中盤に入り、インターネット上などでは早くも、続編を望む声が多く挙がっている。地元大洗の期待も背に“ガルパン旋風”は勢いを増し続ける。
以上茨城新聞12月20日WEB版より
茨城新聞には以下の記事もあります。
アニメファン集結 2日まで、大洗駅で“ガルパン”展
台本紹介、グッズ販売も 2012年12月01日
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13542780206577&fb_xd_fragment&fb_xd_fragment
ガールズ&パンツァー 大洗舞台のアニメ好評
街並み再現“聖地巡礼”も 2012年11月14日
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13528145636859&fb_xd_fragment&fb_xd_fragment
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2012年12月20日 作成