先回は糸についてざっくり綴ってみましたが、一体なんの糸が自分にとっての究極なのか?を今回さらに掘り下げていきたいと思います。
まずはその究極を知るうえで、糸を販売するこの会社をお勉強です
そう、ヤマトヨテグスというメーカー
企業名称は山豊テグス株式会社、本社は滋賀県で北海道は札幌、九州に出張所があります。
会社概要の沿革をご参照頂ければ、会社設立~戦中~戦後と、、このメーカーがいかに” 糸 ”一筋に向き合ってきたかという歴史が垣間見えます。
その中でも「モノフィラメント製造?」なるあまり聞き覚えがないワードが登場しますが、私が以前どのように釣り糸が作られるのか?に関心を覚え、それらを調べていた時期に、このワードを調べたPdfファイルがありましたので掲載しておきます。
あいち産業科学技術総合センターの資料より拝借。
このサイトは非常に興味深いことが詳細に記されており、様々な分野の研究や試験を通じ、後の成果(結果)までご丁寧にお勉強させて頂ける素晴らしいサイトです!
さらに!様々な施設の見学もできるようですので、いつか愛知県へ訪れた際に是非見学してみたいですね
!?話しが反れてしまいますので、、次!
引き続きヤマトヨテグスについて
そう、ここで一つ!
まずヤマトヨテグスには、このナイロンモノフィラメント製造装置があることは解りました。
そりゃどこの糸メーカーだってあるだろ?
そうかも知れませんが、まず、自社(滋賀県工場)で製造を行っているという事実ですよ!それ大事ですから。
しかもmade in japanですよ?
昨今釣具業界の製造の大部分は中国に拠点があり、人件費等を削減しているにも関わらず、価格は常に上昇気流ですからね。
いかにこの業界が ”釣り人はアホだからブランド名だけで高くても売れるよね~ ”と、舌を出しているのかがご理解頂けるかと…。
その点、ヤマトヨテグスは熱量がハンパじゃないです
釣り糸1本に対する情熱はどこの会社にも負けません!
自信漲る公式サイトの一文ですが、このご時世、ここまで熱く自社を愛することが出来る会社があるなんて、、この愛社精神にはただただ感銘するばかりです。
ちなみに、昨今存続が危ぶまれているフロロカーボンの製造装置もあるのですが、長くなりそうですので、それはまた機会があればということで。
磯釣りで自分が愛用する製品たち
まずヤマトヨテグス製品においては、ボクは主に磯、投げ、ルアーと様々な釣りで愛用しております。
磯用ライン(道糸)においては、” 絶対的信頼のもと ”使用しているのは以下の2種類です。
半誘導、全遊動の釣りで使用
この糸の位置づけはセミフロートで全遊動や半誘導の釣りに最適です。
カラーはフラッシュイエローで全天候、明暗の時間帯を問わず視認性も良く、数回使用後の水切れも良好ですので、なんと言っても糸さばきが抜群にしやすいです!
ラインメンディングが上手に出来ない方は、まずこの糸を使用してみて下さい。
なるほど!!と体感できると思います。
強度はイチイチ語らなくても良いほど強いです。
しかし残念なことに一番細い番手は1.5号からとなっており、1.75号はないので次いで2号というラインナップになります。
昨今は釣りも細分化(使用するウキや鈎など)されているので、可能であれば1.75号若しくは1.85号が加わると嬉しいですよね!
全層の釣りで使用
ゴウキ磯に比べると若干サスペンド寄りな印象です。
カラーはその名の通りホワイト(正式名称はスーパーホワイト)で、この糸はとにかく擦れに強いです!
擦れが気になる、ハエ根がキツイ釣り座などでの全層釣りに、威力を発揮してくれます。
難点はハエ根がキツイ=サラシがある、、ということで、サラシの色と道糸の色が同調してしまい見づらいことが多々あるので、わがままを言えばゴウキ磯とホワイトサンダーの性質はそのままに、カラーだけを入れ替えて欲しいな、、と
また、ホワイトサンダーはゴウキ磯にはない号数、1.75号があるのですが、これまた残念なことに、1.5号から↓のラインナップがありません。
上記いずれも1.25号があれば、もう言うことなしの100点満点ですよね
あれこれ考えずにこれ一択!
これは最強ですよ!
先回も綴りましたが、机上の空論的数値ではなく、実際にボクが長きに渡り様々なハリスを使用してきた結果から、これが最強なんですよ!と、本当は誰にも教えたくない逸品です!
文句のつけようなど一切御座いません。
ただ!…ただ!、、そう言っておきながら、これは本当に改善をご検討頂きたいのですが、スプールがデカいんです
100M巻きですから仕方ないことは重々承知ですし、100M巻きであるということは、パッケージに掛かるコストを考えられてのことも承知なのです!
出来る限り無駄をなくし、釣り人に少しでも安価に販売したい!と、釣り人に寄り添った、有難い企業努力をして下さっていることも百も承知なのですが、、磯釣りでは全てのパーツがベスト内に収納できることが何より望ましいので、是非改善して頂きたい要望の一つです。
ゴウキ磯、ホワイトサンダー、フカセ専用 フロロロングハリス、いずれも良いところを書けばキリがないほど素晴らしいラインですが、実際に実釣データで強さを証明できる動画がありますので、宜しければ閲覧してみて下さい。
どこぞのメーカーの作られた映像ではなく、忖度なしの実釣強度がご理解頂けます。
当日はゴウキ磯1.5号に、フカセ専用 フロロロングハリス1.5号を使用しました。
ボクの釣り座は、足元~20メートルほど沖までハエ根、シモリ根が複雑に多く点在するような場所でした。
魚が口を使うのは3~40メートルほど沖で、足元に寄せるまでにはシモリ根→ハエ根を幾つも交わしながらのやり取りを余儀なくされます。
動画内でも言っていますが、道糸、ハリスともにシモリ根&ハエ根で超ザラザラ!となっておりますが、切れません!
当然やらせなしですよ
あとがき
今回は磯で使用するヤマトヨテグス製品を綴ってみました。
製品の良し悪しは釣り人によって様々ですから、ボクが推すこの製品たちが必ずしもアナタにドハマりするとは言い切れません。
しかしボクは万年素人釣り師でありながらも、様々な、、本当に様々なメーカーの釣り糸を、忖度ナシの釣り人目線で使い込んできた経緯はあります。
ボクも皆様同様お財布に優しく、耐久性や強度且つ、扱いやすい消耗品があるとするならば、それを使えば釣り人生がもっと楽しくなるはず!と考えます。
それらの経緯があり、このメーカーは本物と太鼓判を押せるのでご紹介したまでです。
そう、声高にして最も言いたいのは、ヤマトヨテグス製品はその良心的な販売価格も最大の魅力です。
これ、Amazon送料込みでビックリでしょ???
ゴウキ磯は…?
本日現在1.5号150mは¥817-
ホワイトサンダーは…?
本日現在1.5号150mは¥1.023-
フカセ専用 フロロロングハリスは…?
本日現在1.5号は¥1.545-
あ、、これちなみに50mや70m巻きじゃないですよ?
100m巻きでこの価格です
今時こんな釣り人に寄り添った良心的なメーカーなんて存在しないですよ?
そう思いませんか?
ボクも釣りクラブを運営する立場がありますので、安かろう悪かろうでは皆さんにお勧めはしません。
本当に素晴らしい『糸』だからこそです!
しかし自分が購入出来なくなってしまうは勘弁!なので、くれぐれも大量の買い占めだけはしないよう、、宜しくお願い致します。
是非実釣で使用して、皆様のご感想をお聞かせ下さいね