いま読んでる本の一つに『愛着障害』という本があります。同時に数冊を読み進めるのが私流読書です。
さて本題、この本は精神科医の岡田尊司さんが書かれた本です。今の社会や震災後の日本が持つ課題を解決する一つの糸口として愛着という視点から書かれている。
愛着とは人と人との絆を結ぶ能力のこと。この愛着を幼い時に安定した形で身に付けれたら困った時にまわりに助けを求めたり、信頼関係を築き長年に渡り維持していくことで人生を豊かに生きる事ができるという。
しかし家庭環境が悪かったり、親が変わったりして幼い時に安定した愛着を身に付けることができなかった場合に様々な問題として大人になってからも対人関係などでつまづいてしまったりする。
しかし愛着というのは親からの愛情によって身に付けることができれば一番ベストなのだが、周りの人からの支援であったり、自分が自分の親になったり(自分を信じて生きる)、誰かを育てる経験によっても育まれるという。
なので幼い時に愛着を手にすることができなかった場合でもちゃんとカバーできるのだ。これがとても光が指すような希望に感じますね。
今年の春頃にTVでやっていたドラマ『とんび』を例にあげると、幼い時に母親を事故で亡くしてしまう経験をするが周りの人の支えによって男の子が成長していきます。これはフィクションですが見捨てずに地域で子どもを育てるという意識が高まれば可能なのだと思います。
草食系男子を愛着の視点からみていたり、
夏目漱石を例にあげたりなかなか楽しい内容の本です。
この愛着という視点からのもの考えは面白いというか、深くて、優しくて、これからの日本に超必要な視点ではないかなと思いました。2011年の東日本大震災で親を亡くした子ども達が多くいます。周りの支えで何とかなる事もある、ならない事もあるけど、周りが見捨てなければ明るい方へ向かっていけると思います。まずは身近なところから始めてみましょう。
ぜひこの本、愛着障害も 読んでみてください。あらたな視点を見つけられます。